ビットコインの価格相場に影響を与える要素は?政治・経済・システムを紹介

ビットコインの価格相場に影響を与える要素は?政治・経済・システムを紹介

ビットコインは決済手段としての性格を持ちながら、仮想通貨の中でも特に為替相場のような取引に利用されるケースが多いコインです。

しかも、全世界で最も注目されている通貨であることから、世界の様々なイベントと密接なつながりがあります。

今回は、ビットコインの価格相場に影響を与える、政治、経済、システムについて解説しましょう。

政治からもビットコインの価格は影響を受ける

政治からもビットコインの価格は影響を受ける

ドルやユーロ、日本円は、首脳の発言や中央銀行の動向などで大きく価格相場が変化します。

同様に、世界から広く認知されているビットコインも政治によって価値が変動するのです。

具体的なエピソードを紹介しましょう。

まず、2021年にビットコインのマイニングを中国で禁止されたことが挙げられます。

仮想通貨が経済の混乱を招くとし、マネーロンダリングの温床になりうるとのことから、禁止法を制定したのです。

これによってビットコインの価格が急落し、過去最高値の半値以下になりました。

このほか、世界の首脳や中央銀行関係者の発言で、ビットコインの価値が変化することもあります。

経済界からの影響でビットコインの価値も変化する

経済界からの影響でビットコインの価値も変化する

経済界にもビットコインは、かなり浸透しており、価格変化のイベントが多く発生しています。

たとえば、企業もビットコインを大量保有しているケースがあり、テスラ社も自社のEV購入手段としてビットコインを採用しています。

ただ、2022年にテスラ社が自社の保有する75%のビットコインを売却しました。

この量は非常に大きな金額であり、ビットコインの価格相場に大きな影響を与えたのです。

売却したタイミングで価格が1.7%も下落し、あたかも政府関係機関の為替介入したような状態になりました。

次に仮想通貨取引所以外の取引所で取引が開始されたことも影響を受けています。

2021年にビットコイン先物取引と価格が連動した上場投資信託(ETF)の取引開始が行われました。

しかも米株式市場で、それが行われたことから一気にビットコインの信用が高まり、価格上昇が発生、一時期過去最高の1ビットコイン当たり64,800ドル台まで上昇しました。

また、2023年に起こったファースト・リパブリック銀行の株価が暴落し、破たんしました。

この出来事では、金融機関の信用低下が起こって株価の下落が発生したのに対して、ビットコインが資産の受け皿になったことで、ビットコインが大幅な上昇を見せました。

システムも影響を与える

システムも影響を与える

4年に一度起こるビットコインの半減期を迎えた年でも価格上昇が起きます。

これは、ビットコインのマイニング量が減り、ビットコインの希少性が高まったことが根拠によって価格が高まる仕組みです。